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コラーゲンは美容成分として知られていますが、体組成やボディメイクにも関わる栄養素のひとつです。
本記事では、増量(バルクアップ)や体づくりの視点から、コラーゲンの役割・活用ポイント・タイミングをわかりやすく解説します。
コラーゲンとは?
コラーゲンは体内で最も多い構造たんぱく質で、関節・腱・皮膚・骨などの結合組織を支えます。
グリシンやプロリンなどのアミノ酸を多く含み、筋たんぱく質(ミオシン・アクチン)とは異なる観点から、身体づくりの基盤を支える可能性があります。
増量・筋肉づくりとコラーゲンの関係
増量期は「十分なたんぱく質+炭水化物」の戦略が基本ですが、結合組織(腱・筋膜など)のコンディションもパフォーマンスに影響します。
一部研究では、コラーゲンペプチド摂取+レジスタンストレーニングの組み合わせで、体組成や筋力の改善が報告されています (1)。これは、結合組織の修復・強化を通じて、間接的にトレーニング効果を後押しした可能性が示唆されています。
なぜボディメイクにコラーゲンが注目されるのか?
- 見た目・機能の両面:筋量や体脂肪だけでなく、シルエットや関節の安定性も重視。
- 結合組織のケア:高負荷トレでは腱・筋膜・関節周囲のサポートが重要。
- 細胞外マトリクス(ECM):組織の安定性や回復に関与し、日々のメンテナンスに関連。
- 補完的なたんぱく戦略:ホエイ=筋合成サポート、コラーゲン=結合組織サポートという役割分担を意識。
摂取のポイントとタイミング
- 目安量:1日5〜10gのコラーゲンペプチドが一般的。
- 運動前:関節・腱のケアを意識する場合に検討。ビタミンCと併用すると代謝関連酵素の働きをサポート。
- 就寝前:夜間のリカバリーを意識したタイミングとして活用可。
- 食事と併用:ビタミンCや他のたんぱく質と一緒に摂ると、取り込みや働きを後押ししやすいと考えられます。
まとめ
コラーゲンは、筋そのものを直接増やすというより、体づくりの土台(結合組織)を支える観点で有用と考えられます。
増量期は、ホエイとコラーゲンを目的別に使い分ける「補完型」の栄養戦略を意識し、トレーニングと組み合わせて継続的に取り入れましょう。
参考文献
- Zdzieblik D, et al. (2015). Collagen peptide supplementation in combination with resistance training improves body composition and increases muscle strength in elderly sarcopenic men: a randomized controlled trial. Br J Nutr. 114(8):1237–1245.
免責事項
本記事は一般的な栄養情報の提供を目的としており、特定の疾病の診断・予防・治療を目的とするものではありません。体質・体調により個人差があるため、必要に応じて医師や専門家にご相談ください。

