目次
結論:マリンコラーゲン(魚由来)と牛由来コラーゲンは、いずれもI型コラーゲンペプチドとして利用され、アミノ酸組成は近い素材です。選択のポイントは効果の差よりも、アレルギー(魚・甲殻類)、においや味の好み、原料の産地・トレーサビリティです。Nutrimuscleは牛由来のペプタン®Ⅰ型を採用しています。
「コラーゲン」と一口に言っても、原料によってその性質は大きく変わります。代表的なのがマリンコラーゲン(海洋性コラーゲン/フィッシュコラーゲン)と牛由来コラーゲンです。本記事では両者を、原料・コラーゲンの型・分子量(ダルトン)・アミノ酸組成・用途の観点から徹底比較し、美容にはマリン、筋トレ・パフォーマンスには牛由来が選ばれる理由を、原料メーカーRousselot社(フランス)の技術資料と研究データに基づいて解説します。
マリンコラーゲン(海洋性コラーゲン)とは?
マリンコラーゲンは、魚の皮から抽出されるコラーゲンペプチドです。Rousselot社のPeptan® WF(Wild Fish)は、天然の白身魚(ワイルドキャッチ)の皮を原料とし、主にⅠ型コラーゲンで構成されています。Ⅰ型は皮膚・骨・腱の主要成分であるため、マリンコラーゲンはフランスをはじめ美容・スキンケア分野で長く親しまれてきました。
魚由来であることから、牛肉・豚肉を避ける方にも選ばれやすい一方、魚アレルギーのある方は注意が必要です。
牛由来コラーゲンとは?
牛由来コラーゲンは、食用グレードの牛皮などから酵素分解で得られるコラーゲンペプチドです。Rousselot社のPeptan® Bは、Ⅰ型とⅢ型の両方を含むのが特徴です。Ⅲ型は皮膚・血管・結合組織のしなやかさに関わり、Ⅰ型とともに腱・靭帯・筋膜といった結合組織を支えます。運動・回復・関節分野での研究が豊富なことから、スポーツ栄養で広く用いられています。
マリンコラーゲン vs 牛由来コラーゲン|徹底比較表
| 項目 | マリンコラーゲン(海洋性) | 牛由来コラーゲン |
|---|---|---|
| 原料 | 天然白身魚の皮(ワイルドキャッチ) | 牛皮(食用グレード) |
| コラーゲンの型 | Ⅰ型 | Ⅰ型+Ⅲ型 |
| 平均分子量(Nutrimuscle採用グレード) | 約5,000 Da(Peptan® WF 5000 LD) | 約2,000 Da(Peptan® B2000 LD) |
| 主なアミノ酸の傾向 | グリシン・プロリン豊富 | グリシン・プロリン・ヒドロキシプロリンがより豊富 |
| 主な用途 | 美容・スキンケア | 関節・腱・骨・筋トレ・回復 |
| 注意点 | 魚アレルギー | 牛肉アレルギー(稀)/宗教的制限 |
※分子量・アミノ酸の数値はRousselot社の技術資料(Product Data Sheet/Amino Acid Profile)に基づく代表値です。
分子量(ダルトン)の違いと吸収性
コラーゲンペプチドは、分子量(ダルトン=Da)が小さいほど消化・吸収が速いとされます。「マリン=低分子」というイメージが先行しがちですが、Nutrimuscleが採用するグレードで比較すると逆です。
- 牛由来 Peptan® B2000 LD:約2,000 Da
- マリン Peptan® WF 5000 LD:約5,000 Da
つまり、当社の牛由来コラーゲンの方が分子量が小さく、吸収の面でもむしろ有利です。これは「筋トレ・パフォーマンスには牛由来」という選択を後押しする重要なポイントです。
アミノ酸組成の違い
コラーゲンはグリシン・プロリン・ヒドロキシプロリンという3つのアミノ酸を多く含むのが特徴で、これらはコラーゲンの三重らせん構造の主要な構成要素です。両者を比べると、牛由来の方がこれら3つをわずかに多く含みます。
| アミノ酸(g/100g たんぱく質) | 牛由来 Peptan® B | マリン Peptan® |
|---|---|---|
| グリシン | 23.4 | 21.8 |
| プロリン | 13.4 | 11.1 |
| ヒドロキシプロリン | 11.2 | 7.5 |
とくにヒドロキシプロリンは、体内のコラーゲン産生に関わるシグナルとして研究されているアミノ酸で、牛由来の方が多く含まれています。
なぜ筋トレ・パフォーマンスには牛由来なのか
結合組織のケアや運動後の回復という観点では、複数の理由から牛由来コラーゲンが選ばれています。
- Ⅰ型+Ⅲ型を含む:Ⅲ型は結合組織のしなやかさに関わり、腱・靭帯・筋膜のサポートが期待されます(マリンはⅠ型のみ)。
- 低分子(約2,000 Da):吸収が速く、トレーニング前後の摂取に向いています。
- 筋肉の結合組織と同じ型:骨格筋の細胞外マトリックスでは、Ⅰ型とⅢ型が全コラーゲンの約75%を占めるとされています【3】。牛由来はこの2つの型を含みます。
- 原料のトレーサビリティ:Rousselot社製の Peptan® B2000 LD を採用しています。平均分子量 約2,000 Da(メーカー規格値)、由来と製造工程が特定できる原料です。
- 骨代謝の研究:試験管レベルの研究では、コラーゲンペプチドが骨をつくる細胞の活性をサポートする可能性が示されています【2】。ヒトでの効果については、さらに設計の整った試験が必要とされています。
関節ケアの選び方は「スポーツ・関節痛に合うコラーゲンの選び方」、コラーゲン全般の効果は「コラーゲンの効果とは?」もあわせてご覧ください。
マリンコラーゲンが向いているケース(美容・肌)
マリンコラーゲン(Ⅰ型)は皮膚の主要コラーゲンと同じ型であり、フランスでも主に美容・スキンケア目的で親しまれてきました。40〜59歳の女性を対象とした試験では、魚由来コラーゲンペプチドを1日10g、8週間摂取した群で肌の水分量が約12%増加したと報告されています(原料メーカーRousselot社の関係者が実施した試験)【1】。
「肌を中心にケアしたい」「魚由来を選びたい」という方には、マリンコラーゲンも選択肢になります。一方で、魚アレルギーのある方は避けてください。
安全性|水銀・重金属・魚アレルギー
マリンコラーゲンで気にされやすいのが水銀・重金属です。コラーゲンは主に魚の皮から抽出され、さらに精製工程を経るため、重金属が濃縮されにくいとされています。信頼できるメーカーは原料を規格管理しており、Peptan®も各種規格(ヒ素・カドミウム・水銀・鉛など)の基準を設けています。
- 魚アレルギー:マリンコラーゲンは魚由来のため、魚アレルギーの方は避け、牛由来を選ぶのが安全です。
- 宗教的・食事的制限:牛肉を避ける方はマリン、魚を避ける方は牛由来、と原料で選び分けられます。
- 消化:まれに摂取初期に軽い膨満感を感じる場合がありますが、少量から始めることで調整できます。
Nutrimuscleの選択|牛由来 Peptan® B2000 LD
Nutrimuscleは、筋トレ・パフォーマンスに取り組む方を主な対象としているため、コラーゲンには牛由来 Peptan® B2000 LD(Ⅰ型+Ⅲ型、平均分子量 約2,000 Da、フランス Rousselot社製)を採用しています。理由は明確です。
- Ⅰ型+Ⅲ型で結合組織を多角的にサポート
- 約2,000 Daの低分子で吸収が速い
- 運動・回復・関節の研究が豊富で、ホエイとの併用にも向く
美容目的が中心の方にはマリンも選択肢ですが、身体・パフォーマンスのためなら牛由来。これがNutrimuscleの考え方です。製品はコラーゲンペプチド パウダーとカプセルからお選びいただけます(コラーゲン製品一覧)。
1型コラーゲンを、毎日の習慣に
フランスRousselot社製ペプタン®Ⅰ型コラーゲンペプチド。低分子(平均約2,000Da)・無味で、飲み物に混ぜて続けやすい。
コラーゲンペプチド パウダーを見る →カプセルはこちらよくある質問(FAQ)
Q. マリンコラーゲンと牛由来、どちらが良いですか?
目的によります。美容・肌が中心ならマリン(Ⅰ型)、関節・腱・筋トレ・回復が目的なら牛由来(Ⅰ型+Ⅲ型・低分子)が向いています。
Q. 牛由来は分子量が大きいのでは?
いいえ。Nutrimuscleが採用する Peptan® B2000 LD は約2,000 Daで、当社のマリン(約5,000 Da)よりむしろ小さく、吸収の面で有利です。
Q. マリンコラーゲンに水銀のリスクはありますか?
コラーゲンは主に魚の皮から抽出・精製されるため重金属が濃縮されにくく、規格管理された原料であればリスクは低いとされています。
Q. 魚アレルギーでもマリンコラーゲンは飲めますか?
避けてください。魚アレルギーの方は牛由来コラーゲンを選ぶのが安全です。
Q. コラーゲンとホエイは一緒に摂れますか?
はい。ただしコラーゲンは必須アミノ酸のバランスがホエイなどと異なるため、置き換えではなく追加として組み合わせるのが基本です。1日のたんぱく質総量を確保したうえでお使いください。
まとめ
マリンコラーゲン(Ⅰ型)は美容・肌に、牛由来コラーゲン(Ⅰ型+Ⅲ型・約2,000 Daの低分子)は関節・結合組織・筋トレ・回復に向いています。身体とパフォーマンスを支える目的なら、Nutrimuscleは牛由来 Peptan® B2000 LDをおすすめします。
参考文献
- Asserin J, Lati E, Shioya T, Prawitt J. The effect of oral collagen peptide supplementation on skin moisture and the dermal collagen network: evidence from an ex vivo model and randomized, placebo-controlled clinical trials. J Cosmet Dermatol. 2015;14(4):291-301. PMID 26362110.(著者はいずれも原料メーカーRousselot社、その販売会社、または受託試験機関の所属です)
- Daneault A, Prawitt J, Fabien Soulé V, Coxam V, Wittrant Y. Biological effect of hydrolyzed collagen on bone metabolism. Crit Rev Food Sci Nutr. 2017;57(9):1922-1937. PMID 25976422.(総説。著者5名中2名がRousselot社所属)
- Csapo R, Gumpenberger M, Wessner B. Skeletal muscle extracellular matrix: what do we know about its composition, regulation, and physiological roles? A narrative review. Front Physiol. 2020;11:253. PMID 32265741.
※本記事は情報提供を目的としています。体調やアレルギーにご心配がある場合は、医師・専門家にご相談ください。

